うぇいど【コスプレイヤーズアーカイブ】--ダイアリー--

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数行で分かる！ニューアベンジャーズシリーズ【後編】

うぇいど
2014年12月27日 12:30

アメコミニューアベンジャーズ紹介

　ニューアベンジャーズシリーズの紹介の後編です。
※引き続きネタバレなのでご注意ください。

　前編はこちら。
数行で分かる！ニューアベンジャーズシリーズ【前編】
http://www.cosp.jp/profile_diary.aspx?id=341825&pi=6524103

■6.ニューアベンジャーズ：レボリューション（2,700円）

　スカーレットウィッチの秘めた願望が実現し生き返ったホークアイは、行方不明になったスカーレットウィッチを探す旅に出たところ、記憶を無くして転生した彼女を発見する。
　また、魔術師ブラザー・ブードゥーを雇ってニューアベンジャーズを探しだそうとするアイアンマン派から逃亡中のニューアベンジャーズは、日本でハンドに潜入してスパイ活動をしていたローニン（マヤ・ロペス）がエレクトラに捕まり洗脳を受けたため、救出すべく、ローニンの衣装を着たホークアイと共に日本に向かう。激闘の中、Dr.ストレンジの魔法で洗脳を解かれたマヤはエレクトラを刺殺する。しかし驚くべきことに、エレクトラは死亡と同時に緑色の宇宙人の死体へと変化してしまった。
（このあたりから絵柄が変わる、時系列が前後する等、分かりにくくなる。）

■7.マイティ・アベンジャーズ：ウルトロン・イニシアティブ（2,800円）

　地底世界から現れた怪物が街を襲う。しかし、彼らは復活したウルトロンに抵抗していたに過ぎなかった。アイアンマンの身体を乗っ取り、人類の死滅を目論むウルトロンだったが、新規スカウトされた「軍神アレス」の活躍で倒される。
　その夜、スパイダーウーマンがエレクトラ（スクラル人）の死体を持ってアイアンマンを訪れる。
（発言と思考が入り乱れる吹き出しとよく分からない脚本のせいで非常に読み辛い。また、スモールライトで小さくなってロボットの体内に飛び込み、ウイルスをまいて倒すって、今時ドラえもんでもマシな脚本書くぞ…）

■8.ニューアベンジャーズ：トラスト（2,900円）

　スパイダーウーマンはニューアベンジャーズからの寝返りを決め、エレクトラ（スクラル人）の死体を持ってアイアンマンの元へ去る。
　一方、謎の新人ヴィラン「フッド」は新人とは思えないカリスマ性を発揮し、スーパーヴィランらをまとめあげる。タイグラの家族を脅迫、銀行の襲撃等をするが、ニューアベンジャーズの活躍で一網打尽にされる。
　と思ったのもつかの間、フッドは刑務所を襲撃し、ヴィラン仲間を解放し、今度はニューアベンジャーズへの報復のためDr.ストレンジ邸を襲う。Dr.ストレンジが闇の力を用いることでなんとか退けるも、ジェシカはあまりの凄惨さにニューアベンジャーズを見切り、赤ちゃんを連れてアイアンマンに助けを求める。

■9.マイティ・アベンジャーズ：ベノム・ボム（2,600円）

　エレクトラ（スクラル人）の死体を持ってアイアンマンを訪れたスパイダーウーマンはアイアンマン派へ加入する。
　その頃、事故により人工衛星に格納されていたシンビオートがNYに墜落、市民がベノム化する事件が起きる。ワクチンを生成、市民の治療に成功するが、この事件をDr.ドゥームによる攻撃と断定、マイティ・アベンジャーズはラトベリアを急襲する。
　タイムスリップでモーガン・ル＝フェイとの密会から戻ったばかりのDr.ドゥームとの乱闘の中、アイアンマン、セントリー、Dr.ドゥームはタイムマシンの誤作動で過去の世界に飛ばされる。
　なんとか現代に戻った彼らは、Dr.ドゥームを人類に対する犯罪の容疑で逮捕する。
（過去の世界をクラッシックなコミック調で表現するというアイデアは面白かった。ただ、Dr.ドゥーム悪くないじゃん…）

■10.シークレット・インベージョン（3,300円）

　地球のヒーローに変身していた、変身能力を持つ異星人「スクラル人」が遂に正体を明かし、総攻撃をしかけてきた。
　Mr.ファンタスティックの発明したスクラル人検出器を用いながら地球のヒーローは反撃、ワスプの戦死をきっかけに奮い立った彼らはスクラル人を撃破、スパイダーウーマンに変身していたスクラル人の女王「ヴェランケ」はサンダーボルツの指揮官「ノーマン・オズボーン」によってとどめを刺される。また、スクラル人の宇宙船に監禁されていたヒーローたちも無傷で地球に帰還した。
　一方で、アイアンマンは侵略を防げなかった責任を追及され、シールド長官を罷免される。そして、ノーマン・オズボーンが代わってトップに選出されたのだった。
　また、アイアンマンの執事ジャービスもまたスクラル人であり、ルークとジェシカの赤ちゃんを拉致して逃亡したのだった。
（集団脱獄、シールドの腐敗、シビル・ウォーと全てはスクラル人の手の平で踊らされていたにすぎなかった、という規模としてはシビル・ウォーより大きな展開。）

■10.1.ニューアベンジャーズ：シークレット・インベージョン（3,300円）

　シークレット・インベージョンの補足エピソード集。ギャラクタスによる故郷壊滅、アナイアレーションによるスクラル帝国壊滅と、スクラル人が地球侵略を決意するまでの悲しい経緯、シールドの腐敗はスクラル人による偽装だった、スパイダーウーマンは手術の際にヴェランケと入れ替わっていた、フッドに魔力を与えたのはドーマムゥだった、等が判明する。

■10.2.マイティ・アベンジャーズ：シークレット・インベージョン（3,200円）

　シークレット・インベージョンの補足エピソード集。ニック・フューリーによるシークレット・ウォーリアーズ結成と訓練、ハンク・ピムとスクラル人の入れ替わり、集団脱獄をエレクトロに依頼したのはエレクトラ（スクラル人）だった、ワスプの葬式等。

■11.1.ダークアベンジャーズ：アセンブル（2,700円）

　権力を掌握したノーマン・オズボーン（元グリーンゴブリン）はシールドを解体し、新たな組織「ハンマー」を創設。アイアン・パトリオット（アイアンマンのアーマーを改造した）、キャプテン・マーベル（騙されて雇われた）、セントリー（騙されて雇われた）、Ms.マーベル（のふりをしたムーンストーン）、アレス、ウルヴァリン（のふりをしたダケン）、ホークアイ（のふりをしたブルズアイ）、スパイダーマン（のふりをしたベノム）らによる「ダークアベンジャーズ」を組織する。
　オズボーンによる支配が進むかと思われたが、モーガン・ル＝フェイとDr.ドゥームの対戦、マスコミによる追及、アトランティス人によるテロ攻撃、そして内輪もめと、悩みは尽きないのだった。

■11.2.ダークアベンジャーズ：モレキュールマン（2,200円）

　ある日、アレスが息子の後をつけていくと、彼はニック・フューリーによる戦闘訓練を受けていたことを知り、息子との接し方に悩むことになる。
　そんな中、コロラドで行方不明者が続出する事件が発生、ダークアベンジャーズが調査に向かうと、真犯人であり、分子を操るヴィラン「モレキュールマン」に敗北してしまう。ヴィクトリア・ハンドとセントリーのだまし討ちでモレキュールマンを消滅させるが、オズボーンの精神は病みつつあった。

■12.ニューアベンジャーズ：ダークレイン（3,200円）

　ジャービスに変身したスクラル人に赤ちゃんを誘拐されたルークは、オズボーン配下に加わることを条件に、彼に協力を求める。オズボーンの協力の元、強引な捜査によって赤ちゃんを取り戻すが、直後にルークは彼を裏切るのだった。
　もはやお尋ね者となったニューアベンジャーズらは、スパイダーウーマンをおとりにしてダークアベンジャーズを倒そうと計画するが、一枚上手なオズボーンの策略にはまり、命からがら逃亡するのが手一杯だった。
　その頃、修行から戻ったDr.ストレンジの持つアガモットーの目を狙い、フッド（を操っているドーマムゥ）が攻撃してくる。その時、新たなる至高魔術師に選ばれたブラザー・ブードゥーが助けに現れ、ドーマムゥは敗北、フッドはただの人間に戻った。
（命乞いをするスクラル人を容赦なく殺害する、ルークが平気で約束を破る、必死の思いでTVで訴えるクリントが軽くあしらわれる等、読んでて後味の悪い話である。）

■感想
　正直、よくぞここまでプロットを練りこんだと感じる伏線の数々に驚くと同時に、こんな入り組んだストーリーを誰が読むんだ、新規読者は置いてけぼりじゃないかと呆れる気持ちになります。
　本国アメリカでは、アメコミはあまりに複雑なストーリーから、もはや一見さんお断り状態になっているというのも納得です。
　しかし、通して読むことで、正義の味方のはずのスーパーヒーローたちが批判され、投獄され、時には死亡するのを見ると、もはや単純ではない現代の正義と悪の形を感じます。
　話の起伏が大きく、途中で読むのが辛くなる方も多い「ニューアベンジャーズ」シリーズですが、このあらすじが、読むための手助けとなれば幸いです。

　今後も、かゆい所に手が届くような、アメコミ解説を目指していきます。
　よろしくお願いします。

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