イベント両日とも温泉街一帯が歩行者天国として開放されていた。
6月27日(土)、28日(日)の2日間にわたり、北海道洞爺湖温泉街を主会場として、「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ2015」(通称、TMAF2015)が開催された。今年で6回目を迎えるこのイベントは回を重ねるごとに参加者数も急増しており、コスプレイヤーズアーカイブニュース編集部が現地に足を運んでその様子を取材した。
北海道でも有数の観光地である温泉街全域が会場となっており、昨年は来場者数が全体で57,000名、参加コスプレイヤーは3,000名(延べ2日間)を数えるほどのビッグイベント。コスプレ撮影会・ステージをはじめ、痛車展示や同人誌即売会、声優ライブ・トークショーなど多彩な企画が催されている。
巨大な噴火で形成されたカルデラ湖・洞爺湖を望む雄大な景色はコスプレ撮影の絶好のロケーションであり、大自然の中でコスプレを思う存分満喫できる。都会で開催されるイベントでは味わえない体験と交流を、参加者の皆さんが楽しんでいる様子が伺えた。
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雄大なカルデラ湖である洞爺湖は北海道でも有数の観光名所となっている。 |
悪天候の回復を願いながらの開幕 初日は朝から生憎の曇天で冷たい風も吹いていた。この時期の北海道は日によって気温の上下が激しいが、当日は特に肌寒く感じた。
開会式の1時間前にはすでに痛車の展示車両も並び終えており、来場者の目を楽しませていた。60台にも及ぶ色とりどりの痛車に加えて痛ボートや別の駐車場では痛バスも見受けられた。
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北海道ということもあって初音ミクの痛車がたくさん並んでいた。 |
今にも降り出しそうな雨を横目に、午前10時開始の予定を5分ほど繰り上げて開会式が始まった。洞爺湖町長による挨拶のあと、実行委員長のハッスルした声が響き渡る。 「みんな、待ってたかー?元気に楽しんでーっ!!」 そのひとことで、TMAFのノリがよく伝わってきた。
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開会前には既に大勢のコスプレイヤーが集まっていた。 |
直後からとうとう雨が降り出したため、温泉街中心部の歩行者天国でのコスプレパレードは中止に。それに代わり、パレードを先導する予定だった痛車の台数を増やして「痛車パレード」が実施された。24台もの痛車が列をなして走り抜ける姿は圧巻で、コスプレイヤーだけでなく温泉客も一緒になって写真を撮っていた。
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色とりどりの痛車によるパレード走行がイベントのオープニングを盛り上げた。 |
温泉街の目前にある湖畔では木陰などで撮影を楽しむコスプレイヤーの姿もあったが、何しろ街中全域が会場となっているため参加者は思い思いにロケーションを探し回っていた。また、遊覧船で渡れる湖内の「中島」やシャトルバスで結ばれた別地区会場へも、すべてコスプレのままで移動が可能となっているため、2日かけても回りきれないほど広範囲にコスプレエリアが広がる他に類を見ないイベントとなっている。
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広々とした洞爺湖畔で思い思いに撮影を楽しむコスプレイヤーたち。 |
大規模なコスプレイベントでは囲みや並びで撮影する光景をよく目にするが、TMAFではそれがほとんど見受けられないことも印象的だった。コスプレイヤーに比べてカメラマンの人数が圧倒的に少なく、コスプレイヤー同士での撮影が大勢を占めていた。
また、子どもを連れて家族ぐるみでコスプレを楽しむ参加者も比較的多かった。なかには祖母が作った衣装を着ている親子もおり、3代にわたって参加する家族も。街なかのコンビニ店員や郵便局員もコスプレをしていて、まさにコスプレの街と化していた。この学園祭的なノリが、コスプレ未体験の人にとっても敷居を低く感じさせてくれる。
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終わりのセラフより柊シノア/クロさん(ID:356574)「初参加です(・ω・)ノあいにくの雨で武器もってこれませんでした…。」、クルル・ツェペシ/娘さん、刀剣乱舞より鳴狐/キヨさん(ID:362288)「初参加ですが、いろんな方がいて楽しいです!」 |
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