環境省 熱中症予防情報サイト(http://www.wbgt.env.go.jp/)
いよいよ夏本番に差し掛かり、じっとりした真夏日が続く。イベントやロケのために暑い中我慢して活動をすることが多いコスプレイヤーには、熱中症対策が必須。メイド服を着たまま担架で運ばれたり、夏コミのコスプレ広場から救急車で搬送された……など、生命的な危機と同時に、社会的な危機を迎えることとなった先人の話題は毎年耳に入ってくる。楽しみなイベント・撮影会の前に、しっかり対策を練っておこう。
熱中症とは? 「熱中症」は、 高温下の環境や激しい運動・労働などの行動、体調が原因で、発汗や循環系に異常をきたして起こる病気の総称。その症状は体温上昇、汗が止まる、顔面蒼白、めまいや手足のしびれ、頭痛や吐き気、倦怠感など。重症になると倒れる・けいれん・精神錯乱・昏睡などを引き起こし、命に関わることも。
もし熱中症で倒れてしまった場合、コスプレ衣装のまま病院や医務室に運ばれるという恥ずかしい展開が待っている。ケースによっては、倒れた際に頭を強打し急死してしまったという痛ましい事例も発生しているのだ。 コスプレ衣装のまま病院に運ばれることを恐れるコスプレイヤーが続出!もしコスプレ中に倒れても、本名がわからなくて困るというコスプレイヤーならではの事態が想定される。
この怖い症状、一体どんなことが原因?コスプレイヤーやカメラマンに起こりうる熱中症発生のケースを具体的に紹介していこう。
気温や湿度が高くなる環境で長時間過ごす 直射日光が当たる撮影広場や待機の列。また、閉め切っているのにエアコンが無い屋内のイベント会場など、我々の周りには気温や湿度が高くなる環境がいっぱい。そもそも、ウィッグやコスプレ衣装で厚着しているので体温管理がしにくい。31℃以上になるとすべての生活活動で熱中症の危険があるとされているので、天気予報で当日の気温を調べたり、参加予定のイベント開催地がどんな環境になっているのか、下調べを十分にしたい。
水分補給ができない、忘れる 夏のイベントは楽しいことが盛りだくさんで、ついつい撮影や買い物に集中して水分の摂取を忘れてしまいがち。水分が奪われると体内の温度をコントロールできなくなってしまう。高齢者や乳幼児、糖尿病や精神疾患などの持病も脱水症状を起こしやすくする要因。
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喉がかわいていなくても、こまめな水分補給をしたい |
寝不足・徹夜明け 忙しい合間をぬってコスプレの準備をすることが多いコスプレイヤー。同じ姿勢でミシンを使う、ずっと下を向いて柄を描くなど、暑い室内での作業を終えたあとは体力が削られている。そんなコンディションで野外撮影に直行……なんて、とても危険。撮影中に目がぐるぐる、立ちくらみなどの症状が出る場合も。二日酔いや風邪で体力が低下している場合も危ない。
痩せすぎ、太りすぎ 夏の暑さに弱く、夏バテしやすい人はいないだろうか?脂肪が少なく痩せ型の人はもともと体力が弱いことが多く、肥満体質の人は体温が高くなりやすいので危険度高め。
人ごみの中 更衣室やイベント入場の待機列に並ぶときは、長時間の野外活動を強いられる。混みあった場所で人ごみを掻き分けて歩きまわるのはとても体力を使うし、色々な場所の筋肉を酷使して疲労する。しかも自由に身動きができないため、十分な水分補給ができない状況になることも。
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コミックマーケット86当日写真二枚目。(https://twitter.com/comiketofficial/media) |
→続いては、熱中症の処置と対策を紹介!
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