メイン会場、洞爺湖文化センター。
毎年6月に北海道の洞爺湖温泉街で開催される「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ」は、北海道の一大イベントになっている。6回目を迎えた今夏のイベントは我々編集部も取材したが(北海道のビッグイベント「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ2015」現地レポート!)残念ながらの大雨。ということで今回は、実は秋にもひっそりとおこなわれているコスプレ交流イベント「洞爺こすぱ!」に参加・取材してみた。
秋のイベント「洞爺こすぱ!(以下こすぱ!)」は、夏に行われる「TOYAKOマンガ・アニメフェスタ(以下TMAF)」に比べると、声優も来なければ、痛車が集まることもなく、コスプレイヤーが集まってゆったりまったり洞爺の秋をすごすという気楽なもので、実行委員長いわく「夏の反省会みたいなもん」。他のイベントではなかなか味わえないようなゆったり感がただよっていた。
今回も天候を気にしながらの開幕 この日の洞爺湖は朝からすっぽり雲海に沈み、湖畔にある温泉街はすっかり霧の中。2014年末のアニメ「天体のメソッド」の舞台「霧弥湖」のモデルとなった洞爺湖だが、この日はまさに霧の湖、温泉街からも洞爺湖のシンボルである中島が見えないほどだった。
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晴れわたる洞爺湖と温泉街。夏のTMAF2015翌日に撮影したもの。 |
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先の写真と同じ場所からの撮影写真。こちらは、今回のこすぱ!当日の朝に撮影したもの。温泉街は霧の中。 |
ただ、10月に入ってめっきり冷え込んだ北海道であったが、この日は程よく暖かくなる予報となり、開会してから1時間ほど経つと、実際に日差しも強くなり霧も晴れ、絶好の行楽・撮影日和となった。
湖畔などで撮影してみるコスプレイヤーさんに話を聞いてみると、とにかくみなさんの第1の感想は「雨が降らなくてよかった!」。よほど、夏のイベント時の雨が悔しかったようである。そんなコメントからもわかるとおり、夏のTMAFも、秋のこすぱ!もどちらも参加しているという常連さんが多く見受けられた。初年度から夏秋とも全て参加しているという人もちらほら。洞爺湖がこのイベントを通してとても愛されていることがよく伝わってきた。コスプレイヤーさん同士も見知った顔、洞爺湖で毎年再会するという人が多いようで、旧交を温める姿がよくみられた。なかには、こすぱ!には初参加という人や、関東からの参加者も。
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『弱虫ペダル』より巻島裕介/紫狼さん(ID:247551)「念願のチャリロケ!!!!」、井尾谷諒/yomoさん(ID:305009)「雪虫がすごいです」、街宮栄吉/有己さん(ID:321202)「晴れてよかったです」 |
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『刀剣乱舞』より前田藤四郎/くまこさん(ID:409932)「晴れてうれしいです。」 |
夏のTMAFほど大規模ではないこすぱ!なので、湖畔や温泉街には一般の観光客が多く、一緒に記念写真を求められるコスプレイヤーさんの姿も(コスプレイヤーさんに取材しようと近づいてみたら派手な服装の中国人観光客だった、なんてことも…)。TMAFとは異なり温泉街が歩行者天国になることもなく街にはほとんどスタッフも配置されていないので、自由に出歩いても問題ないが基本的には自己責任で、という主催者からのコメントがあった。のんびりと温泉街をコスプレをしながら散策するには、TMAFよりもこすぱ!のほうがオススメだ。
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湖畔も普段同様、一般の観光客が多く見受けられた。 |
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