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20120309 タイバニ Kスーツ考察 05 ジャケット
大塚怜
2012年03月09日 23:03
さて今日も、
「Tiger&Bunny」のKitchenスーツ(以降Kスーツと表記)の
考察を書いていきたいと思います。
今日からは、衣装を構成する各アイテムの、開発の手順について書き残していく予定です。
最初は、マスクの次に象徴的なタイツの上半身、ジャケットについてです。

ジャケットについての、構造の特徴などは前回述べましたので、
衣装として作っていく上でのポイントを書きたいと思います。

Kスーツは全身タイツ的な被服な訳ですが、
私は既に何度か、このような衣装を作ったことがありました。
剛健一、ひびき洸、天空ケン。
わざとタイトルを書きませんでしたが、
分かる人には分かるでしょう。
ひびき洸を作ったのは、「超者ライディーン」の放送当時です。
天空ケンもナデシコ放送中でしたね。
これらのうちフェードインとナデシコは、
スパッツにブルマを重ねるというKスーツと同じスタイルで作ってます。
超電磁マシーンはそもそもブルマを重ねません。
これらの衣装は作図もパターンも失われていましたが、
私は昔、シャアの衣装も作ったことがあったんですね。
ガンダムのシャアですよ。
あの赤い上下をストレッチと解釈して作っており、
そのパターンが残っていたので、まずはこれでプロトタイプを造りました。
なかなかに酷い型紙でございました。
もっともそれは、専門学校に入ってすぐで、
作図の方法を身に付ける前のことなので仕方のないことかも知れませんが、
とにかく対称的、シンメトリーな型紙でした。
ジャケットの身頃の前後が襟ぐり以外全部同じ、
袖に前後無し、果てはパンツまで前後無し。
いくら男性用とは言え、こいつはひどい。
ところが、当時作ったシャアの赤い部分
(胸と肩の軍服らしさを醸す部分と手袋は捨てた)
が保存してありまして、問題なく着られたんですね。
不思議なのが、
学生の時とは嫌になるくらい体型が変わっているのに
着られたということです。
もちろんこれは、ストレッチ生地だからとういのもありますが。
という訳でKスーツのベースは、100年程前に作ったシャアなのでした。
パンツに関しては、さすがに後ろが前と完全に一緒というのはないだろうと思い、
上端の部分を延長し、背中が出にくくしました。

型紙が既にあるのであれば、
あとはプロトタイプ作成を繰り返して、デザインの通りになるように、
模様のバランス調整をしていけばよいだけです。
しかし、何度も試作を繰り替えす時間的余裕が無かったので、
一発で決めるべく、今回は効率の良い方法をとりました。
設定資料の画像を、等身大に拡大して模様の位置を決めるという方法です。

設定資料等の「正面からの画像」は、一見正確な位置関係に見えますが、
上下と左右の、体の厚みが入っていないので、これをそのまま型紙にすると
おかしなことになります。
分かりやすい例えとしては、虎徹さんのベストとかがいいですね。
このベスト、設定資料の正面画像を見る限りでは、
「身頃前面の、濃いグレーの部分」は、虎徹さんの親指一本分ぐらいの幅しかありません。
肩線からベージュとの切り替え線まで、2.5cmぐらいにしか見えない訳です。
それじゃあ作図でこの位置を決める時に、
肩線から2.5cmのところに切り替え線を引いていいかというと、ダメなんですね。
この部分は、胴体の上側、つまり肩を覆っており、
体の厚みを含んだ斜めの長さが、正面から見ると縮まって2.5cm程度に見えているだけだから、です。
実際には道路に長々と書かれた「止まれ」の標識が、運転席からだと普通に読めるのと同じ理論です。
文章にすると実に「そんなのあたりまえじゃないか」という感じの事象ですが、
恐ろしいことにアニメ等のデザインというのは、
これら「あたりまえのこと」が常々無視されているから油断ができないんだな。

Kスーツの話に戻りますと、
今回必要としている位置情報は体の厚みとはそれほど関係のない部分なので、
等身大画像も、参考にするには大いに有効です。
ただし画像を拡大する前に、二つほど注意しなければならない点があります。
一つは、Kスーツの設定資料の画像は真正面を向いていないこと、
もう一つは、ワイルドタイガーと自分の体型が余りにも違うことです。
この二点を補正して作った正面画像を、拡大しなければなりません。

正面云々に関しては、第二話の比較耐久テストに出てくる画像は
完全に正面を向いていますので、別にこれでも良いのですが、
黄色いラインが胸の所で折れてるのが気になるのと、
どっちにしろ自分の体型に合わせて補正しなければならないので、
自分は設定資料の方をもとにしております。

補正の手順としては、
まず最初に、プロトタイプを着た自分の、正面の写真を撮影します。
撮影の際、ウエストを明確にするためにベルトを締めます。
その画像をPCに取り込んで画像ソフトで開き、
肩や脇などの外側のラインと、
袖付けのラインとウエストラインを実線で書き入れて明確にし、
それにあわせて、資料の画像を変形させていきます。

このようにして自分の体型に合わせた画像が出来ましたら、
左右どちらかの半身を用紙に目一杯になるように印刷し、
印刷結果を計測して、コンビニで拡大コピーします。
これを元に、作図に黄色の線の場所を書き込み、
それをプロトタイプに写し、着て撮影して確認して、
本番へと望む訳です。

その、確認用の画像が残ってはいるのですが、あまりにも変態的だったので、
修正無しにはどうにもなりませんでした。
てか、モザイクをかけてもその変態具合が隠せてません。

シャアの赤いスパッツの上に、
Kスーツ用のブルマを白い生地で作ったものを穿き、
上半身のジャケットは右袖しかなく、
ベルトはGIベルトを締めてウエストをマークし、
マスクは大部分が臙脂で頭頂部が水色、
左足はブーツカバーのプロトタイプをつけ、
右足は靴下の上に靴を穿いています、
畳の上で。
ヨロシク仮面とかそんな感じ?
皆さんにご覧頂いているKスーツを作るために、
いい歳した男が夜な夜なこんな格好をして
セルフタイマーで写真を撮っているのですよ。
衣装製作って大変ですねぇ。

次回は、おそらく短い記事になるとは思いますが、
TOP MAGのロゴについて別記したいと思います。

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1: 恭平 
2013年04月10日 22:26
大塚怜様、はじめまして。

私、恭平と申します。
以後、宜しくお願いいたします。

実は私、子供の頃からあの、勇者ライディーンの大ファンでして、それで、ひびき洸は私の憧れでした。

それで大人になった現在、ひびき洸が着ていましたあの独特の戦闘服のコスプレがしたくて、したくて仕方がないのですが、なんでも大塚様はあの、ひびき洸のコスプレをされたことがあるそうですが、その時の写真や画像等はありますでしょうか?

また、ひびき洸のあの戦闘服のコスプレをする場合には、あの独特の衣装はどのようにすれば
製作できますでしょうか?

あの戦闘服はレオタードと赤タイツのセットに見えますから、どうか、宜しくお願いいたします。

それでは。 
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