大塚怜【コスプレイヤーズアーカイブ】--ダイアリー--

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20230108 きんぎょ注意報！藤ノ宮千歳ちび人形の試み 1

大塚怜
2023年01月08日 00:00

20230108 きんぎょ注意報！藤ノ宮千歳ちび人形の試み 1

同じキャラの一つの衣装を、
いろんなサイズ規格の人形に合わせて作ることで、
何か見えてくる物があるんではないか、ということで始まったこの試み、
題材として、
作中で頭身というか身長が伸縮自在に変化する、
「きんぎょ注意報！」から
藤ノ宮千歳ことちーちゃんを選び、
20221231に、まずは55ｃｍの、1/3ドール用の衣装が完成。
続いて20230107に、
100円ショップのキャンドゥ等で買えるラブリーランちゃんに合わせた、
28cmドール用の衣装が完成。

という訳で最後に、セリアの可動式ドールボディの、
17.5cmの素体に合わせて、衣装等を作っていきたいと思います。
このセリアの可動式ドールボディ（略してセ可ド）、
素晴らしい商品なんですがクセも強くて…。

セ可ドの衣装は、既に3着作っていますから、
サイズ感はなんとなくわかります。

全部着物なので、洋服は今回が初めてですね。
いや、全身タイツとかも作ってるので初めてではないか。
全身タイツの経験が役に立つとは思えんが…。

ともかく初めていきましょう。
まず、28cmドール用の衣装の、
第三試作の結果を経てパターンに修正の線を描きいれた物をスキャンして、
PC上の画像も、最終バージョンに修正しておきます。
それで、とりあえずはこれをそのまま縮小したのを試作してみて、
観察してみましょう。
縮小するにあたり倍率を決めないといけないので、
28㎝ドールとセ可ドの各部を計測します。
28㎝ドールの肩幅は42ミリ、セ可ドは28ミリで、
つまり62.5％、なのでまずは、この倍率で縮小。
ついでウエストも測りましょう、
メジャーだと幅が太いので、紙を細く切ったのを巻いて厳密に計測。
28㎝ドールのウエストは62ミリ。
セ可ドのウエストは…85ミリ！
約10cmも身長が低いセ可ドの方が、ウエストが2cm以上も太い！
身長の割合から見ると、2cmは誤差とは言えないサイズ！
こいつは生半可な凶器じゃねぇぜ！！
セ可ドは確かに頭身も身長も低いのですが、
ちびキャラ的に低頭身に縮小されてるんじゃなくて、
純粋に幼児の体型なんだよな～
そこが、きん注等のギャグ体型とはまたニュアンスは異なるんだけども、
まあ、完成してから改めて考えよう。
うーむ。この出っ張ったお腹。
このセ可ドの腹の出っ張りを、大胆にカットして
スリム化している人とかもいるんだよ。
しかしそれは、パテ等できちんと、中の空洞を埋めるのが前提。
この、かわいいぽっこりお腹に刃物を入れるのも、
あるいは熱した鉄串で溶かすのも、できれば避けたい。
とりあえずこの腹にあわせて作ってみて、
ハラキリは最後の手段ということにします。

そんなわけで上記の通り、
28cmドール用の衣装のパターンを縮小します。
各部のバランスが違うので、修正が必要なのは当たり前なので、
まずはササッと、様子を見るためのプロトタイプを作ります。
縮小したパターンを印刷したら、
スカートのウエストは85ミリの腹が入るサイズに決めます。
同様にブラウスも脇を絞らず、スカートのウエストサイズと同じにします。
裁断してから、このぐらいの大きさの衣装ならば、
身頃の前後が、肩線で続いてるパターンでもよかったなと思いました。
人間サイズでそれをやってしまうと生地の無駄が出るし、
肩の線は斜めなので、前身頃は布目が通らなくなってしまいますが、
これだけ小さいと、どちらも問題になりません。
そして着物を反物から裁断する場合は、肩の線が垂直なので、
前後を続け裁ちできる、というわけですな。

28cmドール用の衣装を作る時の試作を使って、
また試作を作ります。
大きいスケールの衣装を作ってから小さいスケールを作ると、
このように、試作生地が何度も再利用できていいですね。

いやーしかし小さいですね…。

でもまぁ縫えない大きさって程でもないですな。
という訳で縫って、鬼灯人形から頭を借りて着せてみましょう。

うわぁ～地味な紺色の生地といい、長すぎるスカートといい、
まさに「話の通じない女教師」って感じになりました。ハラ立つ顔だな～
服の方は意外と、一発目で近い所まで行った感じですが、
観察して行きましょう。
袖が、これは３ミリの縫い代が付いた状態のままなんですが、
長すぎですね。
現状から15ミリ短くして、５ミリのカフスをつけます。
あと、袖が細くて、ふんわりワンピースというよりも
ブレザーみたいになってます。
ボレロの裾の下にブラウスが白く見えていますが、
このブラウスの丈は適当に決めたものなので、
ボレロはいじらず、ブラウスを短くして調整します。
ブラウスとスカートの接合ラインを1㎝上げて、
さらにスカートは５ミリ短くします。
今回、ブラウスとスカートは合体させています。
ウエストがくびれておらず、むしろ一番太いので、ずり落ちてしまうからです。
ヘッドを抜けば、背中を完全に縫い閉じても
スカート側から肩を入れて着せられるかな？と試したのですが、
ブラウスの背中を少しあけておかないと、肩が通りませんでした。
あと、ほんとはこれに襟がつくんですが、
28㎝ドールの時でさえ、小さく円状に縫うのに苦労しました。
まち針が邪魔で、縫いづらいったらありゃしない。
しつけをすればいいだけの話なんですけどね、
今回は手縫いか接着ですな。

そんな感じでパターンを修正したら、
次はもう本番です。
しかしセ可ドは服だけでなく、頭も用意する必要がありまして、
一応、並行して準備はしているんですが、
なんかうまく行きそうにないんだこれが。

続く。

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