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本を作るのってもうそんなに
115話仮アップ 二期スタ
ステールッラの話、路頭に迷
カルン埋没寺院でタンクの装
コス納めしてきたよ
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Re:DVDとか処分したい
りっぱなしまうま (12/3 19:05)
Re:DVDとか処分したい
レオー@コス休止中 (12/3 16:58)
Re:DVDとか処分したい
りっぱなしまうま (12/2 19:36)
Re:近況報告とやりたいコス
レオー@コス休止中 (9/22 19:19)
Re:近況報告とやりたいコス
雪丸 (9/22 15:30)
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115話仮アップ 二期スタートです
レオー@コス休止中
2019年02月12日 01:29
前回の日記に書いた通り、ドリームウィーバー逝去により、ステールッラの話の更新ができなくなってしまったので、ひとまずここを仮住まいとしてアップしようと思います、はい。やっぱり路頭に迷わせときたくないんだー。
ステールッラの話は二期ってことになります。今までの話は、http://side-b.jp/geizyutunosumika/stellamokuzi.html

それでは、二期です。

115.英軍に舞い戻って
 28歳の夏。再び軍隊に戻る事になったので、その運命に感謝し、これからの安全を祈願する為に仏様にお参りに行く。
 地元の寺院へうっかり帯刀したまま来てしまったので、お坊さんに預かってもらった。革製品は持ち込めないのだ。何か有るといつもこうしてお参りするのが慣しだった。
 神様仏様は沢山居るけれどどれも大切だと思う。祖母が信じていたのはたしかキリスト教だった。神様の名前や話の内容は忘れてしまったが、よく話してくれた事だけは覚えている。
 だから神様が好きだ。どの神様も好きだった。
 イギリスの英軍基地のグルカ兵の宿舎には小さなヒンズー教の祠が有る。ステールッラは厳密に言えば仏教徒だったが、18歳の頃は特に気にせずそこに参拝した。
 あれから10年。振り返ってみると色々な事があった。
 

 英国行きのフライトは暇だった。軍の専用機でまとめて連れて行かれた18歳のあの時と違って今は民間機だ。兵士志願は自分だけだったとおもう。(多分)
 着慣れた戦闘服と、あの“ゴルカ人“との激戦を戦い抜いたククリは先に英国へ送っておいた。あんな大きな戦闘用のククリは民間機には持ち込めない。
 イラクを退役するちょっと前に昇級した際に支給された物だったから、そこそこいいやつではあるが、軍隊に戻ったらまた別のククリを支給されるかもしれないし、戦闘服も新しいタイプが出ているかもしれなかったから、結局は不要になるかもしれないけれど。それにガイドをやっていた頃に鞘に柄を入れていたので、どっちにせよ正規軍では使えないだろう。そう考えるとなんだか勿体ない事をした。イギリスへのクソ高い送り賃、取っておけば良かった。
 
 イギリスに着いてからはその足で基地に直行した。懐かしい英軍基地だ。自分が一番最初にいたところ。でも急いだのは懐かしさからではなく、寝る場所の確保の為だった。手続き一般をすませればすぐ自分の為の宿舎を与えられる筈だった。
 
 基地には話が通っていた様で、手続きはスムーズに進み、送っておいた荷物を渡されて、兵舎に通された。
 階級が上がったから新兵の時よりも良い宿舎だ。
 諸々の事は明日に預けて、とにかくその日は寝た。

 グルカ兵になる為の厳しい適性試験は免除された物の、面倒なお仕着せだけは免れないと見えるらしく翌日は入隊式に出席し、軍の高官達の前でユニオンジャックに手をついてエリザベス女王に忠誠を誓う儀式をした。
 まだ“兵士の素”だった頃には、故郷ネパールで適性試験に合格した後にやった事だ。何だか懐かしくも有る。
 そして、軍曹の階級章と、グルカ兵の徽章と、ククリを手渡された。
 兵卒からやり直しかと思っていたのだけれど、イラクでの従軍経験を考慮してその階級を与える、との事だった。職種は今まで通り歩兵。ネパールでオファーをもらった時には、なにか大掛かりな仕事を任せたいと言っていたけれどその話は今回はされなかった。
 グルカ兵が特殊部隊や特殊作戦に抜擢されるのは珍しい事ではない。ネパール軍に所属していた兵士に、英軍からお呼びが掛かった話は何度か聞いた事が有る。とはいえ自分は長い事軍隊生活から離れていたのだ。8年程度軍隊にいて、実戦も経験して来たとはいえ、即座に階級通りの仕事が出来る訳ではない。ちゃんと訓練はして貰えるとは思うが。軍隊と言う物の仕事は単純だ。上の言う事を聞いてさえいれば良い。
 けれども残念なことに、人間が寄り集まっている以上やっかい事はいくらでもあるのだった。

 まことしやかにステールッラが抜擢された噂は広がっていたらしい。それが同室のグルカ兵の嫉妬を買う事になってしまった。
 少し年上のグルカ兵の伍長、クリシュナ。
 彼はその部屋では王様の様に振る舞っていたようで、ステールッラの存在は彼の立場を脅かす物となった。
 多くのグルカ兵は退役後には民間の軍事会社を通じ、お金も時間も苦労もかけて再び英軍に戻って来ようとする。けれども全員が全員そう出来る訳ではないから、戻ってこれたとしても予備役になったり、あるいはイラクで出会ったガルダの様に戦場基地の見張り役になったりする。運悪く戦場での職に空きがなければ、安全では有る物の給料の低い香港やシンガポールで警備員の職につく。
 今回の自分の様に再度正規兵にスカウトされ、おまけにいきなり軍曹の地位を与えられる事自体非常に異例な話であり、誰もが与えられる事ではない。
 退役後は年金が支給されるが、それは兵士だった頃の弁棒に比べればわずかな額だ。とてもそれだけで暮らせるものではない。だから皆再度正規兵に入る事を望むのだし、現役のグルカ兵達は皆(自分もそうだったように)解雇後の事を心配している。
 ましてやいきなり現れてクリシュナの上の階級になってしまったのだ。彼にしてみれば地位をかすめ取られた様な物である。クリシュナが妬むのは当然だった。勿論、ただのとばっちりなのだが。

 しかもステールッラはただでさえ有名人だった。
 あのゲリラ戦でのステールッラの功績は大きかった。
 ステールッラ一人だけでも相当数の敵を殺した訳で、ヒマラヤの人喰い虎の伝説はそこでも活きていたのである。
 格下の若い兵士たちからはそれこそ崇拝に近い視線を向けられ、スーさん、スーさんと慕われた。
 煙草を吸おうとしても誰かが火を付けにくる程で、実に居心地が悪かった。
 
・・・折角戻って来た軍隊なのに、10代の頃の様にはいかない。
 ステールッラは煙管を口から離した。そろそろこれもやめるべきかもな。体力を削がれてしまう。兵士をやる上で体力に問題が有るのは深刻な問題だ。
 「あれ、スーさん煙草はやめるんですか?」
 「うーん、もうやめようかなって。」
 そんな会話をしようものなら、
 「スーさんえらいっすね!流石だなあー!!」
 と過剰な褒め言葉が帰って来る。クリシュナが怒るのは当然だった。きっと今まで自分がそう言う立場だったのだろう。
 だがおれはやりたくてやってるんじゃないぞ。ステールッラは内心腹立たしくなった。クリシュナもクリシュナだ。とばっちりもここまで行くと迷惑だ。
 とにかくこの猿の群れや不良のグループの様な、誰か一人を王様の様に立てて、下っ端の連中がとりまき、媚びへつらうのが嫌いだった。
 
 仲間同士で競争するのは嫌いだった。
 自分はただ、家族にお金を送れればそれで良かったから、誰かと競争したいとは余り思わなかったし、これからも思わない。
 ステールッラは元々人好きな人間だったので、敵を作る事は嫌いだった。敵を作るよりは仲良くしていたい。合わない相手とは戦って勝つよりは切り捨てる方を選びたかった。だから生臭い話は非常にストレスだった。 
 媚びへつらう方になりたいとも思わなかったし、立てられる方になりたいとも思わなかった。そう言うのには関わりたくない。おれはおれの仕事をしたいだけ、ただそれだけだ。
 おれはそういうの嫌いだからクリシュナん所に行ってやれよ、何度か若い兵士たちにそう言ったが、状況は余り改善されなかった。
  
 クリシュナは事有るごとに張り合おうとし、訓練時には決まって競争したがった。ステールッラは努めて受け流そうとしたが、クリシュナはしつこく、ステールッラも何度か仕方なく付き合ったが、1日を終えて寝床に入る頃になるといつもクリシュナへの悪感情が湧いてくるのだった。
 世の中話して分かる相手と分からない相手がいる。クリシュナは後者だった。クリシュナは一方的にステールッラを敵視していたようで、余り話し合う意味も感じられなかった。そんな相手とは関わり合いたいとは思えない。
 ステールッラはクリシュナと腹を割って話し合う事を最初から諦め、若い兵士達にもクリシュナの方に行くように何度も言った。おれはお前と張り合うつもりは無いんだ、お前と付き合うつもりは無いんだ、そうアピールしているつもりだった。
 まったく、とんだ幕開けだった。早い事訓練を終えてどこか外国の戦地に配属されたい。

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