苦虫を噛んでいるコスプレイヤーの例。(画像はイメージです)
[駄犬の切り貼り実験ノート:第28回]
さて年の瀬ですね。冬のコミックマーケット95が近づいてきました。 準備会のアカウントや公式サイトで、コスプレに関する諸注意などが行われています。
・コスプレ&コスプレ撮影 サポートページ 【https://www.comiket.co.jp/info-p/】
毎回ちょっとずつ変わったりするので、ぜひ一読をお願いします。 この中に、「コスプレイヤー・撮影者のみなさんへ ※コミックマーケット準備会からのメッセージです。必ず、お読みください。※」と題された追加ページがあります。
・コスプレイヤー、撮影者のみなさんへ 【https://www.comiket.co.jp/info-p/C95/C95message.html】 >コミケットにおいてはコスプレを「リアルの場だからこそできる身体表現」と位置付け、同人誌と同じようにその表現の自由を尊重し、可能性を拡げていくための「場」でありたいと思っています。こうした考え方の下で、表現の自粛や萎縮につながるようなルールを設定することは、可能な限り避けてきました。
具体的には、ルールを「参加者・近隣に迷惑をかけない」「法令に違反しない」「防災上危険でない」といった最低限のものに留め、コスプレイヤー・撮影者のみなさんによる「自律」を基本に表現の場を維持していくことが、参加者の相互協力によって運営されるコミケットにふさわしいと考えています。
しかしながら、最近のコミケットにおいて、一部のコスプレイヤーの方が衣服をめくって、下着等を見せるような撮影が行われているということが確認されています。同人誌に対しては準備会スタッフが巡回して頒布物の確認を行っていますが、コスプレは行動によってその見え方が変わりますから、スタッフがみなさんのコスプレを常時確認することはできませんし、したくありません。コスプレイヤー同士で声を掛け合う、撮影者の方もそうした行動に反応して撮らないといった自律によって、コミケットらしいコスプレエリアを維持していくことに、力を貸してもらえればと思っています。
来年、コミケットは従来の有明地区の「西・南展示棟」と新しい「青海展示棟」という、遠く離れた2つの会場を使って開催することになります。こうした広いエリアでの開催、コスプレの一層の発展に向けて、これまで以上にコスプレイヤー・撮影者の一層の自律に期待しています。よろしくお願いします!
また、夏コミ終了後のアフターレポートにも同様の呼びかけがありました。
・コミックマーケット94 アフターレポート 【https://www.comiket.co.jp/info-a/C94/C94AfterReport.html】 >しかし、防災公園に限った話ではありませんが、一部のコスプレイヤーによる行き過ぎた露出は、良くない意味でも話題になってしまっています。繰り返しになりますが、コミケットでは、コスプレを「身体表現」としてとらえ、その表現が可能な限り自由に行えるようにと様々な規制緩和を行ってきました。ですから、自粛や萎縮を招くようなルールを、安易に作ったり増やしたりはしたくありません。
コスプレイヤーや撮影者の皆さんには自律的な行動をお願いしますが、故意に衣服をめくるなど過度な露出や羽目を外し過ぎたポーズなどはやめてください。また、コスプレイヤー同士でも声を掛け合ってほしいと思います。
犯人探しや糾弾は主題ではありませんからそこは抑えていただいて。 ちょっと分かりにくいかもしれないのでこちらで注釈しますが。
[昨年の冬コミC93からの主な追加ルール] ・庭園とエントランスで、下着に思われる可能性がある衣装は不可。 ・庭園とエントランスで、一般の方が卑わいに感じるような言葉を掲示したり大きな発声は不可。 ・水着やレオタードなどは公道の移動時(東西間の横断歩道や防災公園)に上着やマントを羽織る。 ・自転車、キックスケーター、ローラースケート等の使用禁止(小道具として持込自体は禁止ではなく、乗り回すなという意味)。
[わかりにくいかもしれないので注釈] ・「下着に」見える衣装 →庭園とエントランスでは不可(ビキニ水着など)。 ・「下着が」見える衣装 →全部不可(ニプレスやシリコンブラも下着扱い)。
そもそも論ですが下着を故意に見せる行為はイベントルール以前に、刑法の公然わいせつ罪や東京都迷惑防止条例という社会のルールに違反する行為なので、公共の場ではやってはいけないのです。 準備会の呼び掛けとしては「コスプレイヤー同士で声を掛け合う、撮影者の方もそうした行動に反応して撮らないといった自律」を求めてるのでしょう。
今回は新たなルールが追加された訳ではなくあくまで注意の段階に過ぎないのですが、自制が無くなると、次は規制が来ます。
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故意に下着を見せているコスプレイヤーとカメラマンの皆さんの例。 (画像はイメージです) |
→ニュース部分終了。以下、主観の強いコラムに移ります。
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