素晴らしいロケーションのスタジオです。
カメラマン様のご意見も反映したレビューになります。 【交通】 都営三田線「本蓮沼駅」が最寄となり、歩いて5分もかからないところにあります。今回は機材を多く持っているカメラマンさんと一緒に向かったため車で行きました。近くに駐車場があり、駐車料金は6時間で1,000円はいかないくらいです。 スタジオの場所は地下です。階段を下りると下駄箱がありその向かいに白い扉があるのですがそこがスタジオの入り口になります。
【周辺環境】 徒歩圏内にファミマがあるだけではなく、お弁当屋さんや薬局もあるので一日かけての撮影であっても欲しいものを買いたいときに買えるとても便利な場所です。 ただし、アフター等をするのであれば少し移動する必要があります。国道には近いのですがどちらかというと住宅街であり、上述したようなお店はたくさんあるのですが、ファミレスや居酒屋のようなお店は近くになかったように思います。
【更衣室】 広くて使いやすい更衣室でした。シェアだったのでわりと人数が居たのですが、窮屈には全く感じませんでした。特にアメニティはありませんでしたが、洗面所も近かったので使いやすかったです。
【貸出器具/設備】 レフ板、LEDのライトが2台、延長コードが用意されています。また、脚立も大小あり、音楽を聴くためのオーディオプレーヤーもありました。随所随所にコンセントもあり、どのロケーションでも十分に電源が確保できます。
【ロケーション】 ■洋室 装飾がとても素晴らしいです。シャンデリア、豪華な1人椅子が2脚、レトロな電話機、エイジング処理が施された白い扉があります。また、その隣にはシックな黒の重厚な扉があります。 光を全体に回して撮影する方法もありますが、スポット的に被写体に光を当て背景に光を少なめに回すと暗い洋館の雰囲気で撮影できます。
■ローマ風 神殿を思わせる白の柱が建てられており、ここは定常光も明るいスペースです。片側からの強い光で朝を演出して撮る他、全体的に光を回して柔らかく撮るのも良いのではないでしょうか。また、比較的明るいので、レンズによってはISOを下げたまま撮れるかと思います。
■廃墟・牢屋 豪華なソファーが1つとドラム缶等が置いてあります。また壁にはエイジングや汚れが施され、監獄を思わせるスペースです。背景には特に特徴がありませんのでスポット光で撮りました。ピン撮であれば絞りもうんと開放して撮っても良いのではないでしょうか。
■教会 今回は使用しませんでしたが、とても良く作りこまれており本当の教会の様なスペースです。ここも比較的明るいスペースです。全体を見せたい場合は光を回したり、露出を上げて撮るのが吉かと思います。暗い雰囲気であればアンブレラやソフトボックスで被写体へ光を当て露出を下げれ良いのかと思います。
■赤レンガ 特筆すべきは、植物の絡まったブリキ製と思われるブランコです。ここには窓があるのですが、ブランコを活かす為に窓と近接させた場合、光が映りこむ可能性があるので光源の置き方には注意が必要です。ここもブランコに対してスポット的に光を当てると寂しいような雰囲気のある写真が撮れると思います。被写体をブランコに横たわらせ、横方向から斜め逆光気味にブランコを照らし柔らかく撮るのも優しい雰囲気が出て面白いかもしれません。
■王室 このスタジオきっての豪華なスペースです。ありとあらゆるところに金が塗られてあり、更に、シャンデリア2台、金色の豪華なソファと椅子、古時計、金の装飾が施された鏡等があります。正に王に相応しい部屋です。ここは背景を十分に活かし明るく撮る方が吉だと思います。
■機械室、焼却炉 今回は使用しませんでした。また中も覗きませんでした。実は、更衣室を横切らないとここのスペースには行けないため、男性カメラマンさんが通りにくい場所にあります。また、他のスペースはどことなく共通点はありますが、ここのスペースだけ他と浮いていてます。そのため、他の所で使用した衣装を活かしにくいという欠点もあるのかと思います。
【総括】 全体的に暗いスタジオで、広くて天井も高いです(天井は3m以上はあるかと)。ISOを上げ、場合によっては明るいレンズを持って行かないと定常光で撮るのはとても難しいと思います。LEDライトやスタジオ天井の定常光がありロケーションによっては有効ですが、スピードライトやモノブロックで上手く背景に光を回して撮る方がこのスタジオの雰囲気を活かせると思います。また、ロケーションも部屋毎に別れており、シェアで使用するのにとても最適です。全ての部屋を均等に使用できる場合、最大で7組30名程度、人数はもっと多くてもいけるとは思います。 全体的に豪奢な作りであり、小道具も骨董系が多いのでドレスや甲冑などの中世の雰囲気にとても有効だと思います。
23人 | 2013年9月1日 22:19 |
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