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まさに大災害!「シン・ゴジラ」
うぇいど
2016年08月18日 23:58
映画 ゴジラ 感想
 C90お疲れ様でした。
 参加者それぞれが、色々な本を売ったり買ったり、コスプレをしたり見たり、それぞれの思い出が作れたのではないでしょうか。
 うぇいどです。

 さて、話題の大ヒット映画「シン・ゴジラ」を観てきましたので、感想を書いてみたいと思います。

※原則、ネタバレはありませんが、詳細が気になる方はご遠慮ください。


■概要
 東京に謎の巨大生物「ゴジラ」が現れる。


■感想
 エヴァンゲリオンでお馴染み、庵野監督が、特撮ファンとしての力量を発揮したとのことと、その怒涛の内容で話題になっているシン・ゴジラですが、そんなに話題になっているならと、劇場に行って鑑賞してきました。その感想は…

「ゴジラが現れたら困るなー、と思いました。(小並感)」
です。

 まず、僕にとってゴジラは、デストロイア前後の、スペースゴジラやモスラ、メカゴジラと戦っていた頃のイメージが強く、巨大な着ぐるみ怪獣同士が、ビルを壊しながらプロレスをしている映画だと思っています。
(評価は低いようですが、エメリッヒ版のUSゴジラは好きでした。)
 巨大怪獣ゴジラに対して、巨大ロボットをもって立ち向かうという構図は、徐々に陳腐化していき、登場するライバル怪獣もワンパターン化してきたため、00年代のFINAL WARSをもって、日本のゴジラシリーズは締めくくられてしまいましたが、ある意味仕方なかったと思っています。
 僕の中で転機になったと思っているのは、13年に公開されたパシフィック・リムです。この映画では、巨大ロボの存在について、「巨大怪獣に立ち向かうためには、放射能汚染を起こす核ミサイルではなく、巨大ロボットをもって肉弾戦で戦うしかない」という形で説明を与えてくれました。この映画により、巨大怪獣に巨大ロボで立ち向かう、というのも多少、納得のいくものになったと思います。しかし、それでも他の映画が「巨大怪獣」や「巨大ロボ」というジャンルで追随しなかったのを見ると、やはり無理があったのだと思います。
 ゴジラに対しては、とりあえずそんなイメージを持っていましたが、シン・ゴジラが観客から大反響を呼んでいると聞いたことから、劇場に行って鑑賞してきました。

 まず、CG合成等の映像は、結構弱いと思いました。ハリウッドに比べると低予算の日本映画とは言え、16年の映画でこのCGではちょっとマズいだろ、という映像だったりします。
 また、前述の通り、僕にとってゴジラとは、巨大怪獣に対して別な巨大怪獣、または巨大ロボで立ち向かう映画だと思っていたので、「もし、現代にゴジラが現れたら、現実に存在する兵器で対処しなければいけない」というコンセプトは良いのですが、やはり、次々と成長して変化していくデストロイアや、攻撃兵器を満載したメカゴジラとの戦いに比べてしまうと、シン・ゴジラはどうしても映画的迫力に欠けてしまっている気がします。
 シン・ゴジラのキャラクターそのものも、これまでのゴジラが持つ、ビル街を焼き尽くし、人類を蹂躙する「凶暴な破壊獣」というイメージよりは、「未確認巨大生物」として描かれているという斬新さがあるのですが、それがかえってパニック映画としての緊迫感を減らしてしまっている気がします。
 こうしたことから、平成ゴジラやミレニアムシリーズを観てきた自分にとっては、それまでの印象から離れてしまい、「ゴジラ」としてのインパクトは少なかったような気がします。

 しかし、裏を返した見方をすれば、これまでのゴジラ像とは異なる、新しいゴジラ「シン・ゴジラ」を庵野監督が創り上げてくれたということです。
 冒頭等、一部の映像に難点はあるものの、デストロイアに登場したバーニング・ゴジラのようで、短編映画「巨神兵、東京に現れる」に登場する謎の巨神兵のような、凶悪で、それでかつ脆そうなシン・ゴジラのデザインは、現代の怪獣として、迫力あるものだったと思います。
 次に、これまでの怪獣映画は、「メカゴジラ」や「イェーガー」といった現実の技術では造れそうもないものを登場させ、リアリティを欠く代わりに映画としての面白さを持っていました。そうではなく、人類を圧倒的な力で押しのけていく巨大生物に対し、現代の自衛隊が所有する兵器のみで立ち向かおうとするストーリーは、映画の製作にあたり、防衛省や自衛隊と念密な打ち合わせをしたらしいだけあって、現実的でかつ絶望的であり、それでいて圧倒的な災害へ立ち向かう勇気を観客に与えてくれます。
 災害映画として描かれたシン・ゴジラのストーリー全般が、東日本大震災をはじめ、近年起きた災害時における各組織の対応をベースにしていることは容易に見て取れます。大災害が起きた時、保身のために被害を少なく見積もり、動かないことを選択する人、他人に責任を押し付ける人、押し付けられる人。行動を起こすべき時に後の批判を恐れて行動できない人、判断に迷って行動しないことを選択してしまう人。そして、人々を守るために睡眠も取らず、夜を徹して議論を交わし、行動を起こす人。先の災害でも、各組織、人の行動において、結果として良かったことと悪かったことがありますが、結果論だけで判断せず、その時の状況を踏まえた上で省みることが大切なのではないか、そんなことを考えさせてくれます。

 社会で生きていると、一見すると到底対応できないような物事に対して、対処しなければいけない必要性に迫られることがあります。
 そんな時、人はどんな気持ちなのか、どんな行動を取れば周囲はどう感じて、どんな結果が起こり得るか、そんな体験を擬似的に体験させてくれる映画ですので、ぜひ観てほしいと思いました。
 よろしくお願いします。

 あと、石原さとみさんは美人でした。

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