メイク悩み相談 後編
コスプレイヤーズアーカイブとコスメブランドのCOSCOSがタッグを組んでお送りしているコスメイクのお悩み解決のための特集コンテンツ。
第3回となる今回は「メイク悩み相談 後編」として、
前回ご紹介した"コスメイクのお悩み 前編"に引き続き、ヘアメイクとして活躍されている
yurinaさん(ID:407347)をお呼びして、
ベースメイクに関するお悩みを中心に解決策をご提案していきます。
第1回の
「COSCOS コスレク.web in COSPLAYERS ARCHIVE」アンケートでは、
肌トラブルに加えて
顔の形や
たるみに関するものまで、様々な
お肌の悩みを訴える声が集まりました。一見メイクで変化させるのは難しそうな悩みの数々ですが、今回の特集ではスペシャルアドバイザーの
竹中ちひろ先生の力をお借りして、様々なテクニックをレクチャーしていきます!
ケース1:

骨格の影"黒くま"が発生
⇒ 
くまを目立たなくする。
ケース2:

赤味と肌荒れが出現中
⇒ 
荒れを隠してマット肌に見せる。
番外編:

素肌の色が気になる
⇒ 
色味コントロールでキャラの肌色へ。
ケース1:

左右のバランスの違い
⇒ 
バランスを整えつつ逆三角形の輪郭に。
ケース2:

ほうれい線や顔の凹凸を改善したい!
⇒ 
ふっくら健康的な少女の肌に。

肌質タイプごとのお肌の悩み
⇒ 
ケアや改善方法をレクチャー!

肌に負担がかかりがちなコスプレメイク
⇒ 
前後スキンケアについてアドバイス!
1人目のモデルさんは、色白&きめ細かな肌とシャープな印象が特徴の
桜崎つかささん(ID: 329507)。今回の特集では
「クールなイケメン男子」に変身していただきます。
続いて2人目のモデルさんは、血色がよく弾力のある肌を持つ
景虎まよこさん(ID: 16021)。
肌トラブルやたるみをカバーしつつ、血色の良い肌質を活かして
「ふんわりしたイメージの女の子」にチェンジ。
肌編ケース1:くまを目立たなくするベースメイク
化粧水で肌を整え、
COSCOS パーフェクトHDファンデーションM02を、筆を使って顔全体に塗り広げます。このようなオールインワンタイプのファンデーションは
下地なしでそのまま塗ってOKなので、塗りムラやメイク崩れが発生しにくいアイテム。
ファンデーションは肌にのせるように塗るのが鉄則。筆を使うと余計な力が加わりにくいので、均等に塗り広げることができます。
http://www.liberta.net/lb/ITEM/02213060/
輪郭や凹凸の影が原因で発生する
"黒くま"をカバーしていきます。コンシーラーを指に取り、くまがある部分にのせます。スポンジでくまの外側まで境界線をぼかすように馴染ませましょう。仕上げにクリアランクアップパウダーで優しく抑えて。
お悩み解決:くまのタイプと消し方
青くま(血行不良)
⇒ オレンジ系コンシーラー
黄くま(色素沈着)
⇒ 黄色系コンシーラー
黒くま(顔の影)
⇒ オークル系コンシーラー+パール系パウダー
肌編ケース2:肌荒れをカバーするメイク方法
モデルさんは明るめのオークル系の肌。肌が荒れやすいそうで、赤味が少々あります。今回は女の子フェイスをメイクで作っていきます。
COSCOS パーフェクトHDファンデーションF02を、筆を使い顔全体に塗り広げます。肌荒れと赤味をカバーするため、肌より
ワントーン明るめのコンシーラーを指に取り、肌荒れしている顎周辺にトントンとのせてカバー。
すり込まず、置くようにしましょう。塗り終えたらスポンジで馴染ませます。
http://iyec.omni7.jp/detail/49151343
お悩み解決:肌荒れをカバーするには?
・ワントーン明るめのコンシーラーを選ぶ
・ラメやパール系のパウダーをのせ、光の効果でカバー
番外編:肌の色味を変化させる
褐色や白肌メイクをする場合、
ムラなく均等に仕上げるのが難しい……!ムラなく仕上げるポイントは
少量ずつ色をのせること。
COSCOS パーフェクトHDファンデーションBR01は伸びがよいので、スポンジを使って肌にすべらせていきます。目の周辺などの皮膚が薄い部分は動くためヨレやすいので、
他の部分を塗り終わった後にスポンジに残ったファンデーションを使って、薄く塗り重ねます。
特に褐色は肌が汚く見えやすいので、
スキンケアを念入りにして挑みましょう。ハイライト&シェーディングは普段より暗めのカラーを選ぶとGood。
お悩み解決:ファンデーションをムラなく塗るには?
ファンデーションは叩き込んでしまうと化粧崩れの原因になります。優しく肌に置くイメージで。
・筆を使用して肌にのせるように塗る
・一度にたくさんのファンデーションを付けない
・肌に置いたら放置せずすぐに塗り広げる
お悩み解決:タイプの異なる肌の色味を作る方法
女性らしい肌
⇒ ピンクorパール入りの下地やファンデーション
青白い肌、くすみを消したい
⇒ パープル系のベース&青っぽいパウダー
ニキビ跡をカバー
⇒ パテタイプの下地
COSCOS HDファンデーションは全6色のカラー展開。女キャラ、男キャラ、白肌、褐色それぞれに使いやすい色味を研究したカラーが揃っているので、キャラらしい肌色を作る手助けとなるお役立ちアイテム。Fシリーズはピンク系、Mシリーズはイエロー寄りの色味です。
パール入り下地のパールは細かいものがGood。ツヤ感や血色をプラスすることで女性らしい肌を作ります。
http://www.cosme.net/product/product_id/10064856/top
青白い肌を作るためにはパープル系のパウダーを使います。くすみをカバーして、透明感を生み出してくれるアイテム。
http://lohaco.jp/product/1943048/
続いてニキビ跡のカバーテクニック。ニキビ跡や毛穴の凹凸が気になる部分には、パテタイプの下地がおすすめ。肌を均等にしてファンデーションがのる土台を作ることができます。
http://product.rakuten.co.jp/product/-/28e0e4f71780626906b1c3ac58cb223e/
輪郭編ケース1:顔の形を変える
骨格の凹凸や輪郭の丸みをカバーしていきます。影になっている頬下の位置にハイライトをのせるとふっくらした印象に。テーピングでつり目とシュッとした輪郭を作っていきます。つり目を作るときは目尻と眉毛の間から後頭部にかけてテーピングを貼りますが、
テープの角が目尻の延長線上に位置するようにすると自然に。目の真横から引っ張ると目が細く見えてしまうことがあるので注意。
左右で目の形が異なる人は、テーピングの強さや貼る位置を調整してパーツの形が左右で同じになるように調整しましょう。テーピングの貼り方は必ず
中心から外側に向けて。外側から中心に引っ張るとたるみや
しわの原因に!
お悩み解決:テーピングを貼るタイミングは?
★メイク前にテーピング
Good
・しっかり固定しやすい
Bad
・テーピグの境界線が目立ち馴染みにくい
・メイクの完成が予想しにくく難易度高め
⇒ 輪郭やパーツの形を大幅に変えるとき
★メイク後にテーピング
Good
・テーピングが肌に馴染み目立ちにくい
・手軽にチャレンジできる
Bad
・粘着が弱まる
⇒ 女装メイクや最後の微調整をしたいときに
http://www.assist-wig.com/detail/007909
輪郭編ケース2:たるみをカバーする
テーピングで頬骨から後頭部にかけて引っ張り、ほうれい線と輪郭の丸みを伸ばします。たるみが気になる頬下にハイライトを入れてふっくらした女性らしさを演出します。
ほうれい線の上にハイライトをのせることでカバー効果があります。
テーピングは
顔の中心から外側に向けて剥がすこと。外側から剥がすとたるみの原因になります!
お悩み解決:輪郭タイプによってハイライト&ローライト位置が変化!
顔の凹凸で
足りない部分をハイライトで
高く、
隠したい部分をシェーディングで
削るイメージ!
肌質編:肌タイプとケア方法アドバイス
まずは
自身の肌質タイプの項目をチェック!
肌質の仕組みを理解して、ケア方法を学んでいきましょう。
脂性肌 ⇒
皮脂量が多く、水分も多い肌。脂っぽく、しっとりしている。
…皮脂分泌が過剰になっている状態です。飽和脂肪酸を多く含む食材を控え、不規則な生活習慣を見直してみましょう。肌が水分不足になると肌を守ろうとして余計に皮脂が分泌されてしまうことがあるので、化粧水などのケアはしっかりして潤しましょう。
乾燥肌 ⇒
皮脂量、水分量が少ない肌でカサカサ肌荒れになりやすい。
…お肌の保湿に必要な成分まで落としてしまわないように、クレンジングを見直してみてはいかがでしょう。ポイントメイクはしっかり落とし、肌にはメイク用品に合った優しい成分のものをチョイス。
混合肌 ⇒
Tゾーンなどに皮脂量は多いが頬などは乾燥してカサカサしやすい。
…皮脂と水分のバランスが乱れている状態。皮脂はオイル、水分は化粧水で補い、適度に油分の入った化粧水でお手入れして肌のバランスを整えるのがおすすめです。
普通肌の人は、水分と皮脂のバランスがとれて整っている状態で肌トラブルにつながりにくいので、オールマイティーなスキンケアに対応できます。
(出典:日本化粧品検定協会(R)公式 コスメの教科書)
[ワンポイントアドバイス:敏感肌とは抵抗力が落ちた状態のお肌]
医学的には実は
「敏感肌」という病名はありません。ニキビができやすい・荒れやすい肌全般のことを指して敏感肌と言われています。花粉症、食物アレルギー、乾燥肌、脂性肌でも肌にトラブルをかかえている方はいます。
肌質にかかわらず、かさつきや脂っぽさに加え、赤みが発生している場合はすでに炎症を起こしている状態。化粧品でのかぶれや、アトピー性皮膚炎の可能性もありますので、ヒリヒリした赤みが起きている方は、
皮膚科で相談してみることをおすすめします。
肌質にかかわらず、
化粧品選びはシンプルが◎。美容成分がたくさん入っているものを選びがちですが、化粧品の成分の数が多ければ多いほど、お肌への刺激は強くなります。10 代20代の方であれば、どの肌質でも
基礎化粧品はシンプルなものがおすすめ。市販の化粧品なら、店頭でパッケージの裏の成分表示をチェックして、
配合されている成分が少ないものを選びましょう。
【小笠原クリニック 澄川診療所皮膚科 竹中ちひろ先生監修】
http://www.kenko.com/product/item/itm_6943932772.html
スキンケア編:事前ケア
洗顔をして化粧水などで肌を整えてから、首の後ろを
ホットタオルで1~2分温めます。
くまを軽くする・むくみにくくする・化粧水浸透を助けるなどの効果が!
メイク直しの際は
ティッシュを使って皮脂や汗をおさえます。あぶら取り紙は皮脂の吸着力が高い反面、ヨレやすいのが難点。また、メイク前に
乳液を塗ってから軽くティッシュオフすると崩れにくい土台を作ることができます!
スキンケア編:メイクオフ
メイクオフは目元・口元のポイントメイクからスタート。
COSCOSモイストクレンジングウォーターをコットンに染み込ませて、目元を優しく抑えて10秒ほど待ちます。下に引き抜くようにスルッと汚れごとスライド。マスカラなどの頑固なメイク汚れは、下まぶたにコットンを当てて綿棒でオフしてから、下まぶたに移った汚れを目尻に向かって拭うように取ります。色素沈着を防ぐため、順番を意識してみてください!
お悩み解決:拭くだけクレンジングシートに頼りすぎないで
コスプレメイクは通常のメイクよりかなり厚く塗る方が多いと思います。更衣室でよく使う、拭くだけの
クレンジングシートは肌にかなりの負担がかかり、肌荒れの原因になります。会場更衣室では、簡単に
ポイントメイクを落とすだけにし、帰宅後にしっかりメイク落としを行いましょう。
クレンジングをケチらずたっぷり使ってメイクとなじませましょう。その後、しっかり泡立てた洗顔料で、35~36度の人肌くらいのぬるま湯で優しく洗い流しましょう。
クレンジングも洗顔も、ごしごし肌をこすらず、マッサージするように優しく行ってくださいね。
【小笠原クリニック 澄川診療所皮膚科 竹中ちひろ先生監修】
スキンケア編:アフターケア
クレンジング・洗顔後のケアですが、化粧水は
安いコットンより手を使って。化粧水を
肌に叩き込むのはゼッタイNG。化粧水をつけるのにコットンが良いと思われがちですが、実は目の粗い安いコットンは、かえって肌に負担をかけやすいのです。手を使って、お肌を包み込むように化粧水をなじませてあげることをおすすめします。
メイク前後のケアで
肌をこすることが肌への負担になりやすいものです。大事なコスプレの前日は、つい気合いを入れがちですが、化粧水や乳液、美顔パックは、
つけすぎない・やりすぎないことがポイントです。
アレルギー体質で肌が荒れやすい方も多いと思いますが、やはり
食事・睡眠は美肌の基本です。清涼飲料水や、添加物の多いお菓子、炭水化物ばかりの食事で腸内環境が荒れて敏感肌の原因にもなるのです。野菜のおかずも、ちゃんと食べましょう!
お悩み解決:敏感肌さんは保湿のしすぎに注意
敏感肌を気にするあまり、保湿を意識しすぎて、こってりした化粧水や乳液、クリームなどをつけすぎると、かえって
皮膚のターンオーバーの妨げる原因になります。過度な保湿ケアにはご注意を。
お悩み解決:パフやスポンジの雑菌は肌トラブルの原因!
忘れがちですがファンデーションのパフやメイクブラシは、そのまま放っておくと
雑菌の温床になります。パフは毎日使うものですから、何個か持って交互に使ったり、週に1回~2回はお風呂に入るついでに洗ったりして、
清潔なものを使ってくださいね。
【小笠原クリニック 澄川診療所皮膚科 竹中ちひろ先生監修】
http://store.shopping.yahoo.co.jp/atlife/101-61447.html?sc_e=slga_pla
前後編を通してコスプレメイクのお悩みに関する解決方法をご提案してきましたが、すぐにでも試せるテクニックもあったと思います。パーツメイクを中心にご紹介した
第2回「メイク悩み相談 前編」もぜひチェックしてみてくださいね!
【教えてくれたのは…】竹中ちひろ先生
小笠原クリニック澄川診療所皮膚科院長。シミ、シワ、ニキビ、ニキビあと、毛穴、アトピー、アレルギー、敏感肌など女性の肌のトラブルの治療やスキンケア、メイクを指導。雑誌やテレビどメディアにも多数出演し、美肌のレクチャーを行う。
http://ameblo.jp/sapporochihiroskin/